草の根卓球マンのblog

卓球している社会人です。主に卓球ネタですが、他のスポーツだったり、ゲームや漫画についても書いていきます。

2019年05月

 こんにちは!!本当に天気がいいので卓球日和です(笑)

 本日は「Tリーグ参戦選手紹介(朱世赫選手 琉球アスティーダ)」です。

 カットマンのみならず多くの卓球人にはたまらない朱世赫選手の参戦が決まりました。2003年パリ大会での大きなインパクトを残し、その後世界最強のカットマンとして長らく活躍していました。詳しくは後程説明しますが、広い守備範囲と決定力の高い攻撃はまさに芸術的です。国際的には引退だとは思いますが、このTリーグでの活躍を期待したいです。以前試合紹介動画で紹介したことがあるのですが、もう一度紹介していきます。(説明いるかなー(笑))

 
 朱世赫選手は韓国出身で現在39歳。一応引退をしているので世界ランキングはついていないと思われます。最高の世界ランキングは5位です。実績としては世界卓球個人銀メダル、五輪団体・世界卓球団体銀メダル、ワールドツアー優勝などが挙げられます。戦型上慣れられてしまうとなかなか勝つのが難しくなってくることもあり、2003年のパリ大会以降ビックゲームでの表彰台は遠い存在となってしまいましたが、その都度の試合では中国選手などと接戦を繰り広げ、常に注目を浴びる選手のように感じます。
 
 また、超級リーグにも参戦し、勝ち越すなど助っ人外国人として活躍していました。その超級リーグに参戦したことで中国選手と試合をする機会が多くなり、回転の変化がばれるようになってしまったため、中国選手になかなか勝てなくなってしまったという話があるとかないとか・・・

 

 そんな朱世赫選手の戦型はみなさんご存知のカットマンです。バックが粒の王道のカットマンです。圧倒的な守備力と決定力の高い攻撃力はまさに圧巻です。攻撃力の高さに目がいきがちですが、それはカットマンの基礎能力である守備力の高さがあっての攻撃だと思います。現代のカットマンは攻撃に重きを置いていますが、朱世赫選手のような圧倒的な守備を鍛えることから始めるのが大事なのではないかなと動画を見ていつも思います。
 
 また、フットワークが尋常じゃありません。右に左に前に後ろにこれでもかというくらい動いて拾います。これだけ動いてもぶち抜かれてしまうから攻撃をせざるを得ないのです。攻撃しないと勝てないというカットマンの方がいらっしゃいますが、まずはこれくらい(これは無理笑)動いて拾いまくってから攻撃しても遅くはないのかなと思います。
 
 また、プレイの幅も広く、前でブロックをしたり、粒でプッシュをしたり、反転してバックドライブを打ったりと。1試合の中でする機会は少ないですが、何かを変えようとするときにこういういろいろなプレーが出来るというのも強みの一つだと思います。
 まあ朱世赫選手は現代カットマンの一つの完成形だと私は思っています。ただでさえカットマンが希少になってきているのに、朱世赫選手のようなカットマンは出てくるのでしょうか?
 村松選手がそのような選手になってくれるとうれしいのですが・・・


 
 さて、朱世赫選手の動画ですが、試合動画だけで何本も記事が書けるほど紹介したい試合があります(笑)ボル選手との試合、馬龍選手との試合、張継科選手との試合、2003年パリ大会での試合、王励勤氏との試合、馬琳氏との試合など。勝ったり負けたりですが、どの試合も白熱し見ごたえのある試合ばかりです。
 
 その中でも今回紹介するのが、2003年中国オープンより孔令輝氏との一戦を。

 対戦相手の孔令輝氏は超有名人ですので紹介するまでもないですが、簡単に実績だけ。世界卓球と五輪を制した男で中国女子の監督を務めていました。これだけでいいでしょう(笑)

 試合内容はというと基本的には孔令輝氏ペースで進んでいます。コントロールされたストップで前後に揺さぶり、甘くなったボールに対しては尋常じゃないフルスイングドライブでぶち抜いていきます。あんなドライブを打たれたら多くのカットマンは戦意喪失してしまいます。それに対して、朱世赫選手も異常なフットワークで食らいつき、孔令輝氏を苦笑させるほど守備範囲をみせています。
 まさに最強の矛と最強の盾の戦いです。

 余談ですが、これほどのフットワークを身につけてようやく攻撃しないともう勝てないと思うのであるから、私を含めた草の根プレイヤーがやれチキータだの、バックドライブだの、カウンターだの、用具だのと言っていてはだめですね(-_-;)むらじの部屋に出演しているトップ選手も一番やりこんだ練習はフットワークと言っています。用具も技術も当然大事ですが、それ以前に大切なことがあると思います
 私も頑張って練習の度に30分はフットワークをしようと思います(少ないか(笑))

 本日は以上です!!

2003 China Open: Kong Linghui - Joo Se Hyuk 












 こんにちは!!10連休ももう終わりですね。結局家でだらだらと過ごしています。

 本日は「Tリーグ参戦選手紹介(トルルス・モアガド選手 T.T彩たま)」です。
 
 続々と新たな選手との契約発表があるので選手紹介も続々とやりたいのですが、私の怠惰によりなかなか出来ておりません。ちょっとずつ更新していきたいと思います。
 
 今回紹介するのはスウェーデンの新星モアガド選手。まだ10代でヨーロッパの卓球界においては期待の星として注目を浴びていると思います。また、試合に勝利した時にはワルドナー選手と同じポーズをしたり、試合中には叫んだりと卓球以外の部分でも注目するポイントの多い選手です。

 それでは選手紹介へ。

 モアガド選手はスウェーデン出身の現在17歳。世界ランキングは113位です。実績としては世界卓球代表、世界ジュニア準優勝、国内選手権優勝などがあります。世界ランキングはまだ100位台ですが、ケルベリ選手と組んだダブルスでは樊振東選手と梁靖崑選手のダブルス破ったり、直近の国内選手権ではファルク選手やK・カールソン選手などを破り優勝しています。まだまだ粗削りな部分もありますが、これからの卓球界を引っ張っていく選手の一人だと思います。Tリーグでどれだけの活躍が出来るかがとても楽しみです。

 そんなモアガド選手の戦型は右シェーク裏裏です。ヨーロッパ選手らしからぬ最近のトレンドを押さえた前陣での戦いがメインです。キングオブテーブルテニスことワルドナー氏を少し彷彿とさせる個性的な卓球で観客を魅了します
 私が思うモアガド選手の強みですが、サーブからの3球目が強力です。ロングサーブも多用し、相手におこさせてから叩くというのが得点源になっています。その叩く際の特徴としてバックミートを多用することが挙げられます。張本選手も時折ミート打法を見せますが、モアガド選手ほどではありません。ドライブがメインの現代卓球においてはこのミート打法というのがよく効いているように感じます。

  さて、モアガド選手の動画ですが世界ジュニアのベストプレー集があったのでそちらにします。国内選手権の試合や世界卓球などの直近の試合でもよかったのですが、やはりこの世界ジュニアでの活躍がモアガド選手を羽ばたかせたと思うのでそのプレーを存分に見てほしいです。
 
 このプレー集を見て思ったのが、前陣での速い攻撃はもちろんことながらブロッキングゲームが出来るのが強みですね。中国選手相手にもしっかりコースを突いたブロックで崩し、最後はスマッシュで仕留める。自分が頑張って動くのではなく相手を動かして得点できればとても楽ですよね。
 馬龍選手やサムソノフ選手、大先輩でもあるワルドナー氏のように後の先で得点を出来ると安定した実績を残し続け、なおかつ長い間活躍できるのではないかと思います。
 モアガド選手や張本選手もこのブロッキングゲームを活かしながら世界のトップで長らく活躍してほしいです。

 本日は以上です!!

MOREGARDH TRULS - STRONG PLAYING STYLE ? BEST OF WORLD JUNIOR 2017 TABLE TENNIS

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 こんにちは!!だいぶ期間を空けての更新となりました。これからもだいぶ不定期の更新となりますが、よろしくお願いします。

 世界卓球が終わりましたね。今回はだいぶ波乱のある大会となりました。選手としては不本意な形に終わったかもしれませんが、見ている方としてはジャイアントキリングのような展開がないとなかなか面白くないという相反する気持ちがあるのではないかなと思います。

 今回は「五輪日本代表にもはや水谷は不要か!?」です。

 大前提として、今回の世界卓球での水谷選手の敗戦や丹羽選手の活躍を踏まえて、水谷選手が五輪代表ではなくてもいいということではありません。また五輪代表選考において、個人的には水谷・丹羽という左・左ペアはないということを前提としていますので、そこへのツッコミはなしでお願いします(笑)

 
 まずはこれまでの水谷選手の団体戦の印象を筆者の記憶の範囲内で書いていきます。
 あくまで印象ですので事実とは乖離があるかもしれません(-_-;)


 一言で表すなら「水谷なくして日本の勝利なし!


 これ以上の言葉は見つからないです。前回のリオ五輪やその前のロンドン五輪、世界卓球団体など水谷選手が勝っていなければ負けていたり、もっとひどい負け方をしている試合が多々あるかと思います。それはもちろん水谷選手以外の選手に実力がないのではありません。実力を言えば水谷選手にも迫る実力のある選手がいる中で、思うように実力を出せていない選手が団体戦においては多いのではないでしょうか?

 逆に言えば水谷選手だけが常に周りに期待されている最低限の実力を出し、勝ち続けていると私は感じています。これは女子の石川選手にも通じるところがあると思います。水谷選手や石川選手は中国選手以外には強いが、中国選手には勝てないという批判を聞いたことがあります。もちろんそういう意見も幾分かにおいては正しいと思います。ただ私の考えとしては最大瞬間風速で中国選手を上回るよりかは常に一定以上のパフォーマンスを出し続ける方が難しいと思います。また、この常に一定以上のパフォーマンスを出すというのは団体戦においてはとても重要なことです。そのような選手が1人いるだけで団体としては非常に安定します。

 しかし、これまでの団体戦を振り返ると水谷選手以外に安定して勝てる選手が少なかったかのように感じます。水谷選手以外に誰が勝てるか分からないから水谷選手に対する負担がとても大きかったです。誰か1人がある程度のレベルまでなら確実に勝ってくれていたなら、これまでの団体戦の様相は変わっていたかもしれません。そういう意味で日本代表というのを1人で背負っていたのかもしれません。


 ではそんな重要な水谷選手をタイトルで「不要か?」と唱えたのか・・・
 それは東京五輪の団体メンバーを考えたからです。


 まず東京五輪の選考基準ですが、シングルスは世界ランキング上位2位で団体はその2名とダブルスが組め活躍できる1名を含めた3人です。世界ランキング上位2名については現在張本選手と丹羽選手です。そのあとに水谷選手や大島選手、上田選手などが続きます。
(選考基準について卓球王国さんの記事を載せておきます:http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?bn=1&pg=HEAD&page=BACK&rpcdno=2746

 さて世界ランキングの変動がなければ張本選手と丹羽選手とダブルスを組むことができ活躍できる選手の3人になります。個人的には張本選手はダブルス要員ではなくシングルス要員として考えているので、それ以外の2人でダブルスを組むということを念頭においています。そうなると丹羽選手と誰が組むのかという話になってきます。一般的なセオリーから言うと右の選手が予想されます。過去には中国ペアを破ったこともある松平健太選手、左の選手と組み慣れダブルスでの実績もある大島選手などが第一候補に挙げられるのではないかと思います。


 じゃあ水谷選手は・・・?



 そうなんです!!これがタイトルの「日本代表に水谷は不要か!?」意味です。


 

 選考基準が変わったり水谷選手が丹羽選手を上回らない限り、水谷選手が東京五輪に出場する可能性はだいぶ低くなると私は考えます。
なぜなら、水谷・丹羽ペアになったとしても五輪までの期間を考えれば調整・練習不足は否めないでしょう。実績もほとんどないので勝てるかどうかが未知数だし、張本選手をダブルスに出すとしても対中国を見据えるなら張本選手をシングルス2本を起用しないのは考えられないからです。
また、確実性や実績を重視しがちな協会側の立場を考えるなら水谷・丹羽で勝負に行くよりかは、丹羽・松平や丹羽・大島の方が安心感があるのかもしれません。(丹羽・大島も即席か)

 もちろん、左・左ペアというのは国際的にはありますし、今回の世界卓球のように即席ペアで活躍する可能性は0ではないですし、張本選手がシングルスではなくダブルスに出ることを考えたら可能性は0ではないでしょう。もしくはダブルスは捨てて、シングルス3本で勝つというのであれば水谷選手が選ばれる可能性は大いにあります。
 いずれにせよ、張本・丹羽の2人が確定した場合、協会の思い切った判断がなければ、水谷選手の選ばれる可能性は少ないのではないかと思います。


 では、本当に水谷選手は東京五輪の団体戦に出場しなくてもいいのか?


 全日本や世界卓球をラストを言っていることを考えれば、水谷選手のいない団体戦を考えなければなりません。しかし、この東京五輪を待たずしてそのような状態になってもいいのかということを考えると現時点では、とても疑問が残ります。
 

 水谷選手の団体戦における存在感の大きさは上記した部分もありますし、皆様も感じているところだと思います。それは結果だけではなく精神的な柱という意味においても不可欠な存在だと思います。もちろん、水谷選手が必ず勝てるとは限りません。負けることも当然あります。でも、今回考えるのは団体戦です。負けたとしてもそのメンバーにいるだけで大きな力をもたらすということはよくあります。
そういう存在は今の日本代表には水谷選手しかいないように感じます。ベンチを鼓舞して盛り上げるという役割ではないですが、背中で語るという意味でまだ必要な存在です。

 だからと言ってランキング上位にいる丹羽選手を代表から外すというのは筋違いだとも考えています。直近の全日本では水谷選手に負けているものの、最近は安定した実力で実績を残し世界ランキングも上位で戦っています。また、今回の世界卓球ではベスト8で中国選手にもあと一歩と気を吐き、その実力を証明しています。もし、選考基準に反した代表選考がされるなら、協会への不信感が募り
禍根を残す結果にもなるでしょう。(さすがにこのパターンはないな)だから、今回の代表選考は非常に難しいものになると思います。

 以上を踏まえ個人的な五輪団体メンバーを考えるなら、張本・水谷・大島、ないしは張本・丹羽・大島というメンバーになります。


 あくまで左・左というペアは今までの実績がなければほとんど考えられないという立場になっていますので、この前提が覆されるなら上記した話はすべてなくなります(笑)

 

  その私の大前提が覆される話がありまして、それが水谷・丹羽ペアでワールドツアーに出場するという話です。

 今回に限らず今年度のワールドツアーをこのペアで出場するなら、間違いなく五輪を見据えたペアだと思われます。協会側がそのペアでいくというならなかなか思い切った判断です。もちろん準備期間を考えるなら最低1年くらいは試合に出ないと意味がないとも思いました。右・左ペアじゃないと活躍できないということはありませんので、これはこれでとても面白い試合になりそうです。

 しかし、ランキングのポイント制度を正確に理解していないので分かりませんが、水谷選手よりもランキングが下の選手にもまだ出場の可能性が残されている中で水谷・丹羽ペアという既定路線が見え隠れするのは少しいかがなものかなと。個人的には水谷選手も丹羽選手も出て欲しいなーとは思いますが、他の選手のモチベーションにも関わるので積極的にしろ消極的にしろ、協会側の意思が見えるのはよくないのではないでしょうか。

 一回だけでまたペアが変わるのであれば試しているのだなと分かりますが、今年度中ペアが変わらなければ五輪メンバーは確定したかのような印象を受けてしまいます。水谷選手にしろ丹羽選手にしろ他の選手よりすこし抜けているので実力的に異議を申し立てる選手はほとんどいないかと思いますが、モチベーション的には良くないと思うので、協会側にはベストな采配を期待したいです。

 代表メンバー選考については年明けの世界ランキングで最終的に決まるので、まだまだ分かりませんが、本当に難しい判断になりそうです。
 どのようなメンバーであれ、選ばれたメンバーには全力を尽くしてもらい、良い結果を期待するだけです。

 とりとめない文章ですが、本日は以上です!!

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